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革ジャンがカビが生えてしまったら

1. カビが生えた!困った!そんな時には
革ジャンにカビが生えてしまったら、どうしますか?
カビが生えても、カビを落とすことはできます!
レザーウェアの場合
・購入後1〜2年以内で小さいカビがポツポツ生えている程度
「レザリアンローション&ミンクオイル」
(手を汚したくない場合「レザークリーン&ミンクオイルスプレー」)

・購入後2年以上でカビが生えた場合
「革用の洗剤での洗濯」+ミンクオイル(油分少なめの白缶)

・購入後10年以上経っている場合
「革用の洗剤での洗濯」+ミンクオイル(油分多めの赤缶)
レザーバッグの場合
「レザリアンローション&ミンクオイル」
「革用の洗剤での洗濯」+ミンクオイル
革靴の場合
「革靴用の洗剤での洗濯」+ミンクオイル
2. どんな時にカビが生えるの?
ちゃんと保存していたのに、なんでカビが生えてしまうの?
カビの要因は「汚れ」と「湿度」
湿度だけが要因だと思われがちですが、汚れが付いていないと湿度があってもカビは生えません。
5年経ったレザーウェアでも、ほとんどの方が”キレイ”と表現なさいます。
外に着ていくものですので、キレイに見えてもほこり汚れ、食べ物の汚れなどが付着しています。
汚れが付いたまま、風通しの悪い場所で保管するとカビが生えてしまいます。
間違った保管方法
革ジャンを大切にするあまり、間違った保管方法でかえって革にダメージを与えてしまうことがあります。
間違った方法で“カビ”を繁殖させた例をご紹介します。

ご主人を大切に思うあまり、革ジャンを大事にして保管していた方のご相談です。
内容は「革ジャンを着たいというご主人のために収納していたものを出したところ、 黒いはずの革ジャンが真っ白になっていました。どうしたら良いのでしょうか」といったものでした。

どういう保管をされていましたか?とお聞きすると、 大事なものだからビニール袋に入れてクリアケース(プラスティック)に入れ大事にしまっていたそうです。
次に着用しようと見た時には、カビだらけで真っ白になっていたとのことでした。

それでは、この方が行った「大切にするあまり、やってしまったこと」を振り返り、 何がいけなかったのかをご説明させて頂きましょう。
ビニールに入れた革ジャンをプラスティックのケースに入れて保管
革にはビニールが大敵です。
クリーニング店からかえってきた時のようにビニールのカバーに入れておくのはNG!
クローゼットやタンスにしまう時、革製品自体にビニールカバーをかけていなくてもビニールのカバーとカバーの間に入れると通気性が阻害されるのでさけて下さい。
革のお手入れをしないで仕舞ってしまった
上でも説明しましたが、カビの要因は「汚れ」と「湿度」です。
1年に1回でいいので、お手入れをしてあげて下さい。
3. 生えてしまったら、もうダメなの?
少しくらいのカビであれば、汚れ落としとミンクオイルでいいと思いますが、
カビには根がありますので汚れ落としで一見キレイになったように見えてもまた生えてくる可能性があります。

最近、革用の洗剤が開発されました。
これで洗っていただくと汚れもニオイもとれ、フレッシュに仕上がるのでオススメです。
レザーウェア購入後1〜2年以内で
小さいカビがポツポツ生えている程度
軽く汚れを落し、油分を与えて下さい。
レザリアンローション(汚れ落とし)を木綿のTシャツの切れ端に付け、こすり取る。
2~3時間おいてミンクオイル(油分補給)を布で付けていく。
1時間後に又、布で空拭きして仕上げる。→きれいになる。
一番オススメしているのは、ムース状の汚れ落としレザークリーンを木綿のTシャツの切れ端に付け、こすり取る。
2~3時間おいてミンクオイルスプレーを1メートル離して軽くスプレーする。
この方法が手をあまり汚さずにカビを取る方法です。
レザーウェア購入後2年以上でカビが生えた場合
汚れ落としで拭いたら一見キレイになりますが、カビには根っこがあるので、また生えてくるかもしれません。
革用の洗剤があるので、カビを根こそぎ退治するなら洗うことをオススメします。
洗濯方法は「革ジャン洗濯の仕方」の動画をご参照下さい。
レザーウェア用の洗剤で、3枚(3回)洗えます。
バッグにもお使いいただけます。
ウェアーから1メートルくらい離れたところから軽くスプレーして下さい。
洗濯後、半乾きの時、乾いた後の3回かけるのが理想です。
レザーウェア購入後10年以上経っている場合
少量の水に洗剤を少し混ぜて洗濯液を作ります。
ブラシに洗濯液をつけて、カビ・汚れが目立つ部分を軽くこすってから洗濯して下さい。
ブラシは人間がお風呂で体を洗う用の物がいいですが、無い場合は古い歯ブラシでもかまいません。
ゴシゴシと強く擦ると革を傷めますので優しく擦って下さい。
洗濯方法は「革ジャン洗濯の仕方」の動画をご参照下さい。
レザーウェア用の洗剤で、3枚(3回)洗えます。
バッグにもお使いいただけます。
ウェアから1メートルくらい離れたところから軽くスプレーして下さい。
洗濯後、半乾きの時、乾いた後の3回かけるのが理想です。
色の薄いウェアーの場合は油分の薄い白缶をお使いになる方が良いです。
レザーバッグの場合
少量のカビの場合、レザリアンローションで汚れを落し、ミンクオイルで油分を与えて下さい。
カビが多い場合やニオイが気になる場合は洗濯をオススメします。

洗濯はバケツに水と洗剤を入れブラシでジャブジャブと洗った後、流水で洗濯液を洗い流します。
ブラシは人間がお風呂で体を洗う用の物がいいですが、無い場合は古い歯ブラシでもかまいません。
ゴシゴシと強く擦ると革を傷めますので優しく擦って下さい。
タオルで水分を取り陰干しした後、ミンクオイルで油分を与えて下さい。
陰干しの時に新聞紙をグシャグシャにまるめて中に入れておくと良いですよ。
(新聞紙の紙は水分を取り、インクは油分を補ってくれます。)
汚れ落としです。
木綿の古いTシャツの切れ端に少量取り、ムラにならないようにこすってください。
レザーウェア用の洗剤で、3枚(3回)洗えます。
バッグにもお使いいただけます。
汚れ落とし(レザリアンローション)でお手入れした後や、洗剤(レザーウォッシュ)で洗濯した後には油分の補給が必要です。
木綿の古いTシャツの切れ端に少量取り、ムラにならないようにこすってください。
革靴の場合
靴の場合はニオイが気になるのでカビが少量であっても洗濯をオススメします。

洗濯はバケツに水と洗剤を入れブラシでジャブジャブと洗った後、流水で洗濯液を洗い流します。
ブラシは人間がお風呂で体を洗う用の物がいいですが、無い場合は古い歯ブラシでもかまいません。
ゴシゴシと強く擦ると革を傷めますので優しく擦って下さい。
タオルで水分を取り陰干しした後、ミンクオイルで油分を与えて下さい。
陰干しの時に新聞紙をグシャグシャにまるめて中に入れておくと良いですよ。
(新聞紙の紙は水分を取り、インクは油分を補ってくれます。)
レザーシューズ用の洗剤です。
女性用ブーツ3足(3回)洗えます。
洗剤(レザーウォッシュ)で洗濯した後には油分の補給が必要です。
木綿の古いTシャツの切れ端に少量取り、ムラにならないようにこすってください。
4. カビを生やさないために
保管の前にお手入れを
1年に1回でも良いのでお手入れして、適切な環境下で保管することが重要です。
(ひどくホコリが付いている時や雨に降られた時にもお手入れしてあげて下さい。)

5年間お手入れをしてなくても「汚れていないから」という一言で片づけてしまう方が多くおられます。
そういった方の多くがミンクオイルのみを使用すればいいと考えていらっしゃるのです。

これだけの処置で済ますのは間違いです。
暑い季節にそういった革ジャンを着た方の傍に寄ると、タバコ、汗や汚れ、オイルなどの臭いが混ざった独特の臭いが体を包んでいます。
ご自身は気にならなくなっていますが、他人はクサイ!という表現こそしませんが、顔をしかめているのを何度もみます。

繰り返しになりますが、カビの要因は「汚れ」と「湿度」です。
お手入れをして汚れを落としてからの保管が望ましいです。
レザリアンローション(汚れ落とし)を木綿のTシャツの切れ端に付け、こすり取る。
2~3時間おいてミンクオイル(油分補給)を布で付けていく。
1時間後に又、布で空拭きして仕上げる。→きれいになる。
一番オススメしているのは、ムース状の汚れ落としレザークリーンを木綿のTシャツの切れ端に付け、こすり取る。
2~3時間おいてミンクオイルスプレーを1メートル離して軽くスプレーする。
保管は風通しの良い場所で(ビニール厳禁)
レザーハウスでは革製品をビニールで包んでお渡しはしておりません。
綺麗な時は問題ありませんが、ビニールに入れてお渡しすると それをかけて保管したり入れておくことが良いように錯覚してしまうからです。

理想はタンス、クローゼットに畳んで収納するのではなく、 不織布のカバーをした状態でハンガーにかけておくことです。

不織布のカバーでなくとも、お手持ちの衣類でもう着ない綿や麻素材のワイシャツやブラウスなどを革ジャンの肩に掛け、タンスやクローゼットの洋服と同様にハンガーで吊るして保管して下さい。
不織布で作られた通気性の良い保管用のカバーです。
ハンガーに掛けた状態で、カバーをかぶせて吊るして保管して下さい。
レザーハウスオリジナルハンガーは重めのジャケットや革ジャンを保管するのに最適です。

それでも着なくなったレザーウェアは、自分なりの革ジャンに育てていきましょう

カビを取り除き、革ジャンを綺麗にし、永く、捨てずに革用の洗剤で洗い他のものに変えてしまいましょう。(トートバッグetc.)

この記事を書いた人

レザーハウス店長 福永 久子

革製品専門店レザーハウスの経営者として、革ジャン・レザージャケットなどの仕入れ・販売を長期にわたって関わる。経営のかたわら、レザークラフト教室も定期的に開催し講師を務める。

革のホームドクター
1991年 土佐の匠 高知県認定