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革の基礎知識/革の歴史と種類

革の歴史

人類が動物の肉を食べるようになって”かわ”の歴史も始まりました。

肉を食べた後の毛皮や皮を、 敷物やテントに利用したようです。
しかし、生物ですからすぐ腐るし、乾けばいたのように硬くなるので、衣類としてはあまり着心地のよいものではなかったでしょう。

このように、動物からはいだままの加工されない状態のものを”皮”ともいいます。 ”生皮”ともいい、”ハイド”、”スキン”とも呼ばれています。

ところが焚き火の近くあった皮のうち、煙でいぶされたものは腐らなくなり、長く使っている内に、自然にもみほぐされて柔らかく ったそうです。
また、肉を取った残りの皮を噛んでいる内に、繊維がほぐれて簡単ななめしの工程が行われて、腐らず、 乾いても柔らかい”革”ができあがりました。

●石器時代、北京原人は皮をなめす知恵が生まれ、自分の身を包む簡単な衣料として着用されだしました。

●アメリカンインディアンによってあみだされた革の応用は現代に生きています。頭の先から、上着、パンツ、足元の靴、楽器までフレンジのきいた革が使用されていました。 レザーハウス店主も西部劇の映画にでてくるインディアンファッションが好きでレザーハウスを始めたようなものです。

●博物館などで古い革製品も多く見かけます。 古くは正倉院御物、漆皮箱、鼓面、東大寺の 染革などがあります。 染革の技法の粋は武家の馬具や武具に取り入れられていました。 鎌倉時代には鎧、刀の一部には皮が使用されていました。 桃山時代には金唐草、印伝、昔から煙草入れは革でできていましたし、革表紙、革ハッピ、革足袋など、色々使用されていました。

●エスキモーは口でかんでなめした皮を、テント、衣料、船などに使用していました。

●エジプトでは現存する最も古い革製品は、お墓から発見された編上げの革のサンダルだと言われています。

●アラブ人やムーア人は優れた馬具、革製箱などを作っていたそうです。

●ギリシャ、ローマ時代は皮革工場が出来、武具、衣料、履物、貨幣の一部にも使われていました。

●スペインの暗黒時代の椅子と言われる背中の高い椅子は見事な工芸として知られています。

●中世になると本の装丁などに、エジプト時代から受け継がれたパーチメント法 (革に字を書く)が利用されていました。

●現代、今でこそ有名になりましたが、ノーベル平和賞などは革の表彰状です。

革の種類

革ジャン、レザージャケットに使用される革の種類

革の種類 動物 革の説明 強度
弱強
柔かさ
柔硬
重さ
軽重
牛革 牛革 ライダース革ジャンのほとんどが牛革で、バッグ、財布、ベルト、革靴の多くに使用されています。丈夫で強さに付いては革の王者といえます。
ラム革
(羊革
ラム革 軽さ、柔らかさがあるため、レザージャケットに多く使用され、ミリタリー系なハードな印象のものを新しい雰囲気の街着にも利用されています。
ゴード革
(山羊革)
ゴート革 キメは荒いが表面にツヤがあり、丈夫で耐久性があります。もむと美しいしわができます。
ピッグ革
(豚革)
ピッグ革 3つの深い毛穴が特色であり、表皮は摩擦に強い為、特殊加工ができるので、プリント、銀ラメとか表皮加工されているものも多い。 当店ヘビ柄ジャケットなどはこの革が使用されています
馬革 (ホース革) 馬革 馬革はきめ細かさが特色で牛より伸びが少なくその形状を保とうとする力があるので、馬革のレザーパンツは比較的きれいなシルエットのままになるので街着にも好まれます。革ジャンジャケットとも人気です。
鹿革 (ディア革) 鹿革 保温性、通気性に優れ、表面のしっとりした美しさとしなやかさが特色です。レザーハウスではレザーシャツなどにこの革が使用されています。

革全体の性質

丈夫でが耐久力ある。温かい感触、保温性がある。柔軟性、順応性がある。
気候で変化しにくい。湿気をすうと伸びる。均一でなくキズがある。ほつれない。磨くと光る。
吸湿通気性がある。表面が美しい。乾燥すると縮むのでミンクオイル等保油が必要です。

バッグ、革小物、ベルトに使用される革の種類

革の種類 動物 革の説明 強度
弱強
柔かさ
柔硬
重さ
軽重
牛革 アメリカオイル革 牛革 使えば使うほど革の良さがでてくる、ナチュラル派の好む革で、 重そうに見えてもあまり重くないしっかりした革です。
タンロー (ヌメ) 牛革 白っぽいヌメ革はキズもつくし汚れやすいけれど革好きには好まれる革でカービングにも向いています。
サドル レザー 牛革 サドル制作の為に作られた革で充分な厚みと質感が人気無ため本物でないサドルレザーも多い。今ではベルト、バッグ、財布に。
ドラムダイ 牛革 パステルカラーから豊富なカラーが特色で、ソフトなバッグや衣料用に最適な袋物用革と衣料用革と。しっとりした艶。上品。
ミンクル 牛革 しなやかな風合いと、適度な艶の袋物用革で、バッグ使用が多い。
カーフ 牛革 生後6ヶ月ぐらいまでの仔牛の革、薄くキメも細かく、傷つきやすい革耐久性を高めるためクロームな飯で革にされた商品は靴に多く本物でない商品も多い。
グローブ革 牛革 革の素材感を生かした艶なしの表で側面はグレーでバッグなどはその面を包むように仕上げることが多い。丈夫な革です。
牛革全体 牛革 普通の革バッグの多くがのほとんどが牛革で、バッグ、財布、ベルト、革靴の多くに使用されています。丈夫で強さに付いては革の王者といえます。
革の種類 動物 革の説明 強度
弱強
柔かさ
柔硬
重さ
軽重
ニシキヘビ
パイソン
ニシキヘビ パイソン ニシキヘビは全身にダイヤ型の連続的な斑点模様がある。皮質は丈夫できれい好きには好まれ金運上昇の皮とも言われている。
トカゲ革
クロコダイル
トカゲ革クロコダイル 光沢感溢れる仕上がりで、トカゲ模様が強いのでキズになりにくい皮です。
象革
エレファント
象革 エレファント 独特のシワ模様とビーズ状の表面が特色で耐久性に優れ使うほどに味わいが深まります。(ワシントン条約の関係でいつも入荷しているわけではありません。)
エイ革
ステングレイ
エイ革 ステングレイ ビーズを一面に散りばめたような革で、その革の中心に1つ白い輝きを持た部分があり、革の宝石とも称されています。非常に革が強く、牛革の6倍と言われています。
サメ革
シャークスキン
サメ革 シャークスキン 水に強く、高い強度が特徴です。使うほどに柔らかさと艶が増す素材で、鮫肌と言われるウロコ部分は加工で除去されていて、手触りは良い感じです。
オーストリッチ オーストリッチ ダチョウの皮。羽を抜いた後が丸く突起し、皮の表面に面白い模様があるため、この頃ではいろいろな商品になっています。強い革です。
ハラコ 牛革 まだ出生してない胎児の毛皮。革自体薄くて柔らかく、表皮と一体化した毛並み特徴です。
牛スエード 牛革 ベルベットのような外観を与えるため、バフまたは毛ば立て機で繊維を非常に短く仕立てられた革で、生地感覚でとらえられる。
生皮 生皮 豚の生皮が多く、ヨーロッパでの技法を日本で取り入れバッグにしたり、装飾にも用いれられている。透明な皮
ラム革
(羊革)
ラム革(羊革) 軽さ、柔らかさがあるため、手さげバッグなどに使用されています。
ゴード革
(山羊革)
ゴート革 キメは荒いが表面にツヤがあり、丈夫で耐久性があります。もむと美しいしわができます。バッグ、財布に使用されています。
ピッグ革
(豚革)
ピッグ革 3つの深い毛穴が特色であり、表皮は摩擦に強い為、バッグ等に使用されています。
馬革
(ホース革)
馬革 馬革はきめ細かさが特色で牛より伸びが少なくその形状を保とうとする力があるので、馬革の
財布コードバン(馬革でもお尻部分)艶が出て丈夫で人気あります。
鹿革
(ディア革)
鹿革 保温性、通気性に優れ、表面のしっとりした美しさとしなやかさが特色です。レザーハウスではバッグ、財布と扱いがあります。

革全体の性質

丈夫でが耐久力ある。温かい感触、保温性がある。柔軟性、順応性がある。
気候で変化しにくい。湿気をすうと伸びる。均一でなくキズがある。ほつれない。磨くと光る。
吸湿通気性がある。表面が美しい。乾燥すると縮むのでミンクオイル等保油が必要です。

革のなめし方による分類

植物タンニンなめし

かたく、こしがあり、がっちりした厚みのあるものが多く、使用すればするだけ味の出る革です。

◆主に牛革に使用される方法です。

鉱物なめし(クロム)

クローム革は柔らかく、一般的に市販されているほとんどの革がこの方法でなされています。

◆牛革、馬革、ラム革、山羊革、爬虫類など
  ほとんどの革に使用されています。

牛革の種類

あらゆる革の中で多く使われているのが牛革です。
日本でも牛革で作っている製品が多いのですが、原皮そのものの85%以上を海外からの輸入にたよっています。
原皮には、産地、性別、年齢によって品質にかなりの差があり、下記のように分けられています。

革の種類 動物 革の説明
カーフ 牛革 生後6ヶ月以内のもので牛革中のトップクラスです。きめ細かさが特色です。
キップ 牛革 生後半年以後から1年あまりまでのもので、カーフより厚手で強さも増します。
カウ 牛革 生後2年以上のメスの成牛です。ステア、ブルほどの厚みはありません。
ステア 牛革 生後2年以上のオスの成牛(生後3〜6ヶ月以内に去勢した)厚みが比較的に平均しています。
ブル 牛革 生後3年以上のオスの成牛。厚手になり、繊維組織のあらさが目立ってきます。
地生(ジナマ) 牛革 国内産の牛。国内では生皮のまま取引されたところからジナマと呼ばれます。牛の大きさも国内産は小ぶりで 広い農場でたくさんの牛と放牧されている北米産と違っていますので表面に傷が少ないのが特色です。